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プライド

単行本

プライド

プライド

[出版社]
新潮社
[発売日]
2010年3月25日
[ISBN]
978-4-10-323321-3
[価 格]
1,400円(+税)
amazon/プライド
あらすじ
人は生きていくために、けっして譲れない矜持=プライドがある。それさえあれば、どんな苦難にも立ち向かえる。いわば闘争心の源のようなものだ。しかし、プライドは時に人生の足枷となることもある。あるいは過信を生み、破滅する危険すらある。
期限切れ食材を使った確信犯の真意(表題作)、異端の官僚による事業仕分け人との対決(「一俵の重み」)など、現実の社会事象に着想を得た6編の物語で、プライドがもたらす悲喜劇を紡いだ。初の短編集。
文庫本
プライド

プライド

[出版社]
新潮文庫
[発売日]
2012年8月27日
[ISBN]
978-4-10-139051-2
[価 格]
520円(+税)
amazon/プライド
作者の思い
08年から「小説新潮」誌上で、断続的に書いてきた短編6作品をまとめた短編集『プライド』(新潮社)を刊行した。
私にとって、初めての短編集となる。 
「小説新潮」に掲載時から、時事的な話題から喚起された問題提起をベースに、仕事における、あるいは人生において、譲れない矜持とは何かをテーマにした。
改めて1冊の本にまとめるに当たって、再読してみると、長編以上に私自身の社会に対する見方や距離感、さらには小説観のようなものが、前面に出ている気がした。小説は何をおいても面白くあるべきであるという考えに変わりはない。
だが、それと同時に、小説を通じて社会や時代を見つめるたり、切り込んだり、異議を唱える姿勢も大切にしたいと思ってきた。
それが凝縮できたのではないかと、心密かに自負している。
そして、この作品集は、これから先の私自身の作品の指針になりそうな予感すら抱いている。
短編ならではの“冒険”も色々試みた。そういう意味でも、今まで以上にスパイスと毒の効いた小説世界をご堪能戴ければ幸いだ。

〈真山仁ブログ「虎視眈々」より 2010年4月5日〉

>> 「私の本について話そう」 『プライド』──神奈川近代文学館 城山三郎展 記念講演会(2010年5月15日(土))講演録

主要参考文献一覧(順不同)
  • 村川友彦『蚕と絹の民俗』(歴春ふくしま文庫)
  • 間和夫監修『わかりやすい絹の科学――基礎から実際まで』(文化出版局)
  • 藤原誠太『ミツバチは警告する 地球の生態系が危ない』(eブックランド社)