コラプティオ
文庫本

震災、原発事故の後遺症で苦境が続く日本に、有言実行を旨とする宮藤総理が登場したことで、明るい兆しが見え始めた。内閣調査官・白石は、異能の首席秘書官・田坂と共に、宮藤が掲げた“約束”の実現に向けて奔走する。白石の同級生で大手紙の記者・神林は、先輩の名物記者・東條に叱咤されながら、政府・企業を相手のスクープ取材に身を投じていく。物語の舞台が政情不安を抱えるアフリカの小国、ウエステリアに及んだ時、誰も予想しえなかった危機が幕を開ける。
東日本大震災の発生により大幅な加筆修正を余儀なくされた本作は、多くの人に政治について関心を持って欲しいと思い書き始めました。
ただ作中、日本の基幹産業として、国を挙げての原子力発電プラント輸出を掲げたため、単行本刊行当時からさまざまなご意見、ご批判、そして共感も戴きました。
震災から早3年。今改めて本作を読み直してみて、改めて日本の未来を真剣に考えなければならないと痛感しました。
文庫化によって一人でも多くの方に手に取って戴き、一緒に明日のニッポンを考えるきっかけとなれば幸いです。
〈2014年1月〉