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それでも、陽は昇る

単行本

ロッキード

それでも、陽は昇る

[出版社]
祥伝社
[発売日]
2021年2月10日
[ISBN]
978-4396636043
[価 格]
1,500円(+税)
amazon/それでも、陽は昇る
あらすじ
阪神・淡路大震災で被災した教師・小野寺徹平は、3.11後に被災地の小学校に応援教師として赴任し、二年を過ごした。
思うところがあって神戸へ戻り、元教え子の相原さつきが代表を務めるNPO法人「震災伝承プロジェクト」の活動に奮闘。
震災で起きたことを語り継ぐ活動を通じて、被災地復興の主役は、その土地でこれからの人生を歩む若い世代であるとの思いを強くする。
その一方で、住宅、五輪、ボランティア、産業誘致など、「復興」の掛け声の下、いくつもの課題を抱えている被災地に対するもどかしさも抱く。
「東日本」から10年の2021年を迎えた小野寺は、未来へ向かう希望は見いだせるのか。自分の「使命」とは何か。彼がたどり着いた、一つの答えとは――。
作者の思い
まもなく東日本大震災から十年を迎えます。
私自身が1995年、神戸の自宅で阪神・淡路大震災を経験したこともあり、東日本大震災の被災者の暮らしや苦悩について、敢えて辛口で物語にしようと手がけたのが『そして、星の輝く夜がくる』(2014年3月)と『海は見えるか』(16年2月)でした。
被災地を舞台に、神戸で震災を経験し心に傷を負った教師・小野寺徹平が、被災地に応援教師として赴任。
大きな被害で打ちのめされた子どもや市民に対して、「我慢をしすぎず、自らを責めない暮らし」の大切さを訴える連作短編集は、私にとっても特別な作品でした。
両書を読んで下さった方から、“では、真山仁は、神戸の震災をどう捉え、何を伝えるのかが知りたい”という声をたくさん戴きました。
私自身も望んでいたことでしたが、実際にはそれを小説にすることは至難を極めました。
それでも、震災から26年を迎えた阪神地区から、そして、10年を迎える東日本大震災の被災地から、未来に向けて《語り継ぐもの》を探す葛藤を、何とか一冊の本にまとめることができました。

〈2021年2月〉