レッドゾーン
単行本
マカオでカジノに興じる鷲津政彦の元に、中国国家ファンドの要人が接近してくる。日本最大の自動車メーカー・アカマ自動車を買って欲しい――。莫大な財力をちらつかされながらも、相手のオファーを一蹴する鷲津。しかし、中国の魔の手は、着実に日本屈指の優良企業に迫っていた。当初は、単なる威嚇行為程度にしか考えていなかったアカマ自動車社長室長大内に対して、上海の若き買収王が攻撃を開始。大内は、徹底した防衛策を巡らせるのだが……。
一方、大企業での企業再生に疲れ始めた芝野の元に、かつての恩人の訃報が届く。そして、未亡人から恩人の中小企業が瀕死の状態にあることを告げられる。
ハゲタカシリーズ第3弾となる『レッドゾーン』が、遂に発売されました。
08年2月から今年の2月まで「小説現代」に連載させて戴いた作品に、ブラッシュアップと大幅な加筆修正を加えた渾身の1作です。
“赤い資本主義”と揶揄される中国の巨大資本が、世界最大級の自動車メーカーを狙うという設定でスタートしたのですが、時代は世界中の自動車メーカーが不況に喘ぐ時代を迎えてしまい、現実の経済状況とどう折り合い、その上で、いかに小説として“飛躍できるか”に腐心しました。
果たしてその成果は、如何?
ぜひご一読戴き、皆様の厳しい眼でご吟味戴ければ幸いです。
〈真山仁ブログ「虎視眈々」より/2009年4月25日〉