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プリンス

単行本

プリンス

プリンス

[出版社]
PHP研究所
[発売日]
2021年5月29日
[ISBN]
978-4-569-84938-6
[価 格]
1,870円
(本体価格 1,700円)
amazon/プリンス
あらすじ
軍事政権下が続く東南アジアの国・メコンから、日本に留学したピーター・オハラは、大学で政治活動に情熱を注ぐ犬養渉と知り合い、意気投合した。
祖国メコンの民主化をめざして、父・ジミーが大統領選に出馬することを知ったピーターは、父の選挙を応援するため、渉とともに帰国する。
しかし、人々の期待を一身に背負い、ジミーが帰国したその時――。
アジアの「ラストフロンティア」メコンをめぐる大国の、真の目的とは!?
民主主義とは、国家とは何なのかを真摯に考え続けるうちに、命懸けの民主化運動に巻き込まれ、国際政治の残酷な現実と対峙することになったピーターと渉の行く手には、渦巻く陰謀や虚々実々の駆け引きなど、いくつもの試練が待ち受けていた。
文庫本
プリンス

プリンス

[出版社]
PHP文芸文庫
[発売日]
2024年4月12日
[ISBN]
978-4569903927
[価 格]
968円
(本体価格 880円)
amazon/プリンス
作者の思い
民主主義は、素晴らしい。それは、私たちを幸せにしてくれる――。
そう信じている日本人が多いのではないでしょうか。
その一方で、民主主義とは何かをしっかりと理解している人は意外に少ないのが現実です。
民主主義とは、意見の異なる人たちがそれぞれの主張をぶつけ合い、最後は妥協点を見つけるためのシステムです。
自由や権利を守ることを大切にする一方、義務や責任を負う覚悟も必要です。
何より、民主主義の過程で決められたことには、不本意でも従うことが前提で、自分の意に染まないからと「そんなの認めない!」という不服従はルール違反である、というように実際は、かなり面倒なシステムなのです。
それでも、民主主義は守らなければならない。
長きにわたって軍事独裁政権が続いていた東南アジアの架空の国で、民主主義を勝ち取ろうと格闘する若者の姿を通じて、民主主義の尊さと大変さを考えて欲しいと思っています。

〈2021年5月〉