真山組
ホーム真山組 > 連続ドラマW「マグマ」特集vol.1 「ドラマ『マグマ』」撮影現場リポート1
真山とそのスタッフ達が、小説を制作する過程で行った調査や分析のリポートを紹介。

連続ドラマW「マグマ」特集vol.1 「ドラマ『マグマ』」撮影現場リポート1

2012/04/29

by Hiroko T.

風薫るゴールデンウィークのある日、小田急沿線にある広大な某研究所にてドラマ『マグマ』の撮影が行われました。
真山作品の映像化としては3作目となる『マグマ』。
地熱発電がテーマとなったこの作品のドラマ化は、世の中のタイミングとしても非常にタイムリー。
各方面から関心が寄せられています。

お昼前、現場に到着すると、大勢のスタッフ・キャストの熱気にあふれる社員食堂は午前中からただならぬ雰囲気。というのも、ほかならぬ重要シーン、「日本地熱開発」の再建を任され、新社長として送り込まれたヒロイン・野上妙子が大勢の社員を前に重大発表をする臨時社員総会の撮影中だったのです。

「日本地熱開発」の青い制服に身を包んだ大勢の社員の中で、ひときわ存在感を放っていたのが妙子役の尾野真千子さん。
評判だったドラマ「カーネーション」とはまた違ったシャープで都会的な役柄に、抑えめの演技で挑む姿が印象的です。

尾野さんの視線の先に立っているのは「地熱発電研究所」所長・御室耕治郎を演じる長塚京三さん。
大幅なリストラを発表する妙子と、それに反発する地熱発電に心血を注いできた研究者・御室が真っ向から対決するこの場面は、第一話のクライマックス・シーン。

「新しい会社として再生していくには、事業を絞り込み、より安定的かつ高い収益性が求められることになります」
と冷静に言い放つ妙子。

それに対し、御室は
「我々が欲しいのは安定でも高い収益性でもない。自分たちが使命に燃えてやれる仕事だ」

現場にいた人たちが思わず引き込まれたお二人の熱演。
テレビ撮影はカット数が多く、テストを繰り返し、本番に臨みますが、「本番」と声がかかった瞬間にぐっと圧力を増した長塚さんの迫力。
見学に来ていた人たちの中からも「かっこいいねえ…」と声が漏れていました。

午後の撮影は、谷原章介さん演じる「日本地熱開発」社長の安藤幸二と津田寛治さん演じる妙子のボス・待田顕一が廊下ですれ違う、これまた大事なシーン。
ドラマの中ではほんの一瞬のシーンですが、OKが出るまで何テイクも繰り返し撮影が行われました。
台詞を交わすことなく、視線だけで物語るこのシーンは、一体何を予感させるのか…初回放送をお楽しみに。
ちなみに谷原さんと真山はこの日の撮影後に、対談を行いました。
6月12日発売の文芸誌「野生時代」で掲載予定です。こちらもぜひご覧ください。

魅力的な生身の役者さんたちによって立ち上がるドラマ版『マグマ』、ご期待ください。
6月10日(日) 夜10:00スタート 全5話
公式サイト:http://www.wowow.co.jp/dramaw/magma/movie/index.html


<現場を見る真山>
モニターを見ながら監督と談笑中。奥が監督です。

 


<制服(全体)><制服(ロゴ)>
こちらが「日本地熱開発」の制服。ちゃんと胸にロゴが入っています。

 


<カメラ>
ちょっと珍しい片側に重りのついたカメラ。
思いのままに操れるカメラマンは少なく、WOWOWドラマシリーズはすべて同じカメラマンが撮影しているそうです。

<< 前へ | 一覧へ戻る | 次へ >>