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海は見えるか

文庫本

海は見えるか

海は見えるか

[出版社]
幻冬舎文庫
[発売日]
2018年4月10日
[ISBN]
978-4-344427297
[価 格]
500円(+税)
amazon/海は見えるか
あらすじ
東日本大震災から一年以上経過しても、復興は遅々として進まず、被災者は厳しい現実に直面し続けている。
それでも、阪神・淡路大震災で被災した教師、小野寺徹平がいる小学校では、明日への希望が芽生えはじめていた――。
遺体を捜し、洗浄し続ける自衛隊員と出会った少女。だが彼が音信不通になってしまい……。「便りがないのは…」
発症し始めた心的外傷後ストレス障害。ある少年が降りしきる雨の中、突然教室を飛び出した。「雨降って地固まる?」
親の仕事と自身の夢のため――。故郷を離れる決意を固めた兄弟の苦悩は。「白球を追って」
防潮堤建設か、原風景の復活か、突きつけられた未来の命を守る選択。「海は見えるか」
遠すぎる復興に湧き起こる不満。そんな不満が許せない子どもがいる。「砂の海」
7篇の連作短編集
単行本
海は見えるか

海は見えるか

[出版社]
幻冬舎
[発売日]
2016年2月25日
[ISBN]
978-4344028944
[価 格]
1,500円(+税)
amazon/海は見えるか
作者の思い
新作『海は見えるか』は、私にとって特別な作品です。
2011年に起きた東日本大震災で起きた悲劇から目を逸らさず、現状と課題、そして未来への希望を小説という形で、一人でも多くの方に届け、一緒に考えていきたいと強く願っているからです。
震災5年を経ても、被災地の復興は進んでいるとは言えません。
それどころか、これで人の営み、賑わいが生まれるのかという懸念しか感じられないのが現状です。
今なお、被災地では日本で当たり前のことができていないということがたくさんあります。
ただ、嘆いていても何も変わりません。大切なのは多くの人が思い、考え、そして行動することにあります。
小説というフィクションの世界だからこそ描ける小さな物語を通して、被災地の現状を知って戴き、どんな行動ができるかを考えてほしいと思います。
ぜひ、ご一読ください。

〈2016年2月〉

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