ダブルギアリング 連鎖破綻

真山仁でデビューする前、2003年に香住究という共著のペンネームで発表したこの作品を、今回文庫化するにあたって久しぶりに読んで、当時からいろいろ考えて書いていたんだなと思いました。今なら絶対こうは書かないだろうなとか、これは直したいなと思った部分も多かったんですけど、やはり当時これを書いたということが大事なのでそのままにしています。
もうひとつ言えるのは、最後まで読んでもらえれば分かるのですが、この『ダブルギアリング』は私のこれまで書いた小説の中でもっとも熱く、そして哀しい作品だということです。

〈『ダブルギアリング』電子書籍版の特別付録に収録されたインタビューより　2014年11月28日〉

• 2014/12/13　『ダブルギアリング』特別サイトができました！