ベイジン
単行本
『ベイジン』は、我々がけっして忘れてはならない希望について書いた小説です。
21世紀は「諦めの時代」なのかと思ってしまうことがあります。
努力しても頑張っても報われない。何かに果敢に挑むより、最初から闘わず諦めてしまう。でも、諦めからは何も生まれない。私はそう信じています。
小説『ベイジン』は、我々がけっして忘れてはらなない希望について書いた小説です。
希望は、時にその人の行動や生き方に重くのしかかり、不幸のどん底に落としてしまう場合もあります。しかし、希望があるがゆえに、我々は生きられるのです。
日本人と中国人という隣国同士でありながら、なかなか理解し合えない登場人物たちが、自らに課されたミッションを果たすため、最後まで希望を捨てず生きようとした先に見えたものは何かを、ぜひ探ってみてください。
〈2008年7月〉