作品
ホーム作品 > ベイジン(単行本)

ベイジン

単行本

ベイジン〈上〉

ベイジン〈上〉

[出版社]
東洋経済新報社
[ISBN]
978-4-492-06147-3
[発売日]
2008年7月31日
[価 格]
1,600円(+税)
amazon/ベイジン〈上〉
ベイジン〈下〉

ベイジン〈下〉

[出版社]
東洋経済新報社
[ISBN]
978-4-492-06148-0
[発売日]
2008年7月31日
[価 格]
1,600円(+税)
amazon/ベイジン〈下〉
あらすじ
中国の威信を賭けた北京五輪の開幕直前――。開会式に併せて運転開始予定の世界最大規模の原子力発電所では、日本人技術顧問の田嶋が、若き中国共産党幹部・鄧(ドン)に拘束されていた。このままでは未曾有の大惨事になりかねない。最大の危機に田嶋はどう立ち向かうのか。世界の経済成長を牽引する大国となろうとしている中国の素顔と、原子力発電建設の現場から浮かび上がってくる“今そこにある危機”。それぞれの〝希望〟のために、どんな困難も乗り越えようとする男たちは、北京に光を届けられるのか?
文庫本
ベイジン〈上〉

ベイジン〈上〉

[出版社]
幻冬舎文庫
[ISBN]
978-4-344-41468-6
[発売日]
2010年4月10日
[価 格]
648円(+税)
amazon/ベイジン〈上〉
ベイジン〈下〉

ベイジン〈下〉

[出版社]
幻冬舎文庫
[ISBN]
978-4-344-41469-3
[発売日]
2010年4月10日
[価 格]
648円(+税)
amazon/ベイジン〈下〉
作者の思い

『ベイジン』は、我々がけっして忘れてはならない希望について書いた小説です。

21世紀は「諦めの時代」なのかと思ってしまうことがあります。
努力しても頑張っても報われない。何かに果敢に挑むより、最初から闘わず諦めてしまう。でも、諦めからは何も生まれない。私はそう信じています。
小説『ベイジン』は、我々がけっして忘れてはらなない希望について書いた小説です。
希望は、時にその人の行動や生き方に重くのしかかり、不幸のどん底に落としてしまう場合もあります。しかし、希望があるがゆえに、我々は生きられるのです。
日本人と中国人という隣国同士でありながら、なかなか理解し合えない登場人物たちが、自らに課されたミッションを果たすため、最後まで希望を捨てず生きようとした先に見えたものは何かを、ぜひ探ってみてください。

〈2008年7月〉


主要参考文献一覧(順不同)
  • 経済産業省資源エネルギー庁編『原子力2005』(日本原子力文化振興財団)
  • 火力原子力発電技術協会『火力原子力発電必携【改訂第七版】』
  • 海外電力調査会『中国の電力産業――大国の変貌する電力事情』(オーム社)
  • 桜井淳『美浜原発事故――提起された問題』(日刊工業新聞社)
  • 桜井淳『原発システム安全論』(日刊工業新聞社)
  • 桜井淳『原発のどこが危険か――世界の事故を検証する』(朝日選書)
  • 中日新聞福井支社・日刊県民福井編『神の火はいま――原発先進地・福井の30年』(中日新聞社)
  • 渡部行『日本原電の挑戦――原子力パイオニアの使命』(扶桑社)
  • 二見喜章『ドキュメント原発建設――世界一の「巨大技術」に挑んだ男たち』(ERC出版)
  • 瀬尾健『原発事故……その時、あなたは!』(風媒社)
  • 別冊宝島1469号『【改訂版】これから起こる原発事故――原発問題の専門家から警告』(宝島社)
  • 富坂聰『中国という大難』(新潮社)
  • 富坂聰『北京「中南海」某重大事件』(講談社)
  • ゴードン・トーマス『北京の長い夜――ドキュメント天安門事件』(並木書房)
  • 共同通信取材班『中国に生きる――興竜の実像』(共同通信社)
  • キャメル・ヤマモト『鷲の人、龍の人、桜の人――米中日のビジネス行動原理』(集英社新書)
  • 清水美和『「中国問題」の内幕』(ちくま新書)
  • 『魅惑のオペラ4 トゥーランドット(プッチーニ)』(小学館)
  • 伊熊よし子『イラストオペラブック(1)トゥーランドット』(ショパン)
  • 前間孝則『戦艦大和誕生〈上〉――西島技術大佐の未公開記録』(講談社+α文庫)
※他に新聞、経済誌、週刊誌、インターネットサイトからも情報を得た。
review